小林舞香×カズキヒロ『画家と7人の肖像』の展示会クロージングパーティにて衣装協力をさせていただきました。
映像・音楽・舞踊が一体となった演目で、ダンサーの青井美文さんの衣装を製作。
オリジナルプリントを用いたダンス衣装ということで、heavenly gardenとしては実験的なチャレンジでした。
当初、舞香さんからは“7人の肖像”のサブコンテンツとして“7つの何か”を提起され、
その場の「曜日?」という安易な発言から“惑星シリーズ”が描かれる…驚きの展開。(笑)
7惑星は要素が多過ぎると悩んでいたところ、最終的に「地球」と「和」のテーマに絞られる事になってデザインの方向性が固まりました。
製作に先立ち美文さんの『Blood』の公演を拝見して、強く意識したのは次の2点。
彼女の美しい背中と脚は魅せられるように。
女王然とした威厳ある優雅さに負けないビビッドな配色を。
“洋服”の形状だと見せられる布の面積に制約があるのが、絵画プリントを施す上でネックだと感じています。
今回の主役「地球」は一番大きく布を取れる後ろスカートと決めて、「和」の要素を盛込んで構成することにしました。
かぐや姫の十二単に想を得て、色味を重ねた生地・長い袖・裳を思わせるトレーンスカート。
アクセントとして帯地で作ったコルセットにも着物の前合わせのデザインを施して。
袖と帯のベルト部分には畳縁を使用するなど、多くのギミックを詰め込んでいます。
中東系の空気を纏う「地球」と「和」が上手く融合するかは未知数でしたが、「何か作ったら出来ちゃった」状態で上手く説明できません。
恐らく両者に登場する蒼い蝶蝶が世界を繋げてくれたのでしょう。(適当)
美文さんのステージで完成されるこの作品、またどこかの舞台で完全体が観れることを願っています。